第6次増築 @ 2006.12月〜
                
基礎から土台

11月28日
家を建てる大体の位置を決め、まずは四隅にくいを打ち、
その外周りにまたくいを180cm間隔で立てていく。

12月1日   水平だし
これは今ではレベルやトランシットなどの便利な機械で簡単に水平が測れるが、
ハンドメイドの場合は、そんなところにお金はかけない。
相変わらずのバケツと透明なビニール管で水平をだす。
まず建てる家のほぼ中心にバケツを置き、ビニール管をいれて自然に流れるようにする。そしてその管を家の周りに立てたくいに持って行くと、バケツと同じ水面が管の中に出る。
これを打ったくい全部に書き込む。このくいの線はすべてが同じ高さで水平なので、これを基準にして基礎の高さを決定する。
基礎の高さを決定したら、そこに板をまわしていく。
こんな説明をしている自分が不思議だ。
やはりとても真面目にやらないといけないということなのである。

12月6日
水平だしが終わると、今度はきちんとした基礎位置を出す。
基準になるものが何もなく母屋の壁面と平行に出していったが、450x720CMの直角4角形をきちんと出すのがなかなか難しく、
何度も何度も計り直し、大きな直角3角形を作ったりしてなんとか位置を決めることが出来た。このへんのところが素人はいつもながら難しく自身がないところである。
4隅の位置が決まるとそこから1間【180CM】おきに基礎位置の芯を出していく。  まわりに張った木から水糸をひき決めていくのである。
この基礎の正確な位置が出るといっきに仕事が見えてくる。
まずは、決まった基礎位置の20個の穴掘りである。軽い気持ちで掘りおえた 。
なんとなくはじまっってしまった家造りが、現実化してきたのを感じ、今後のやるべきことを思い こりゃー大変だと・・・・2ヶ月がたってしまった。

穴を掘り後2ヶ月ちかくたってしまって霜や雪ですっかり崩れて埋まってしまい、
またあらためて掘りなおして始まった。
入れる石に合わせて掘りなおしていく。
4,50cm堀り、少し大きめの石を入れ突いて固める。
続いて砂利を10cm入れてついて固め、そこに石を入れる。
高いときは少し砂利を取り、低いときは砂利を入れて高さをあわせていく。

砂利は近くのセメントやから買ってくる。
必要な量0,2立米で800円也
軽トラに一瞬で積み込めるのだが、これを降ろすのは一苦労、石は重いものである。

20個の基礎石を一つ一つ決めていく。    さすがに疲れるがこれを安易にすると家が傾く。
石はみな大きさが違うので高さが皆ばらばらになってきて、思うように水平が出せくなり少しセメントを盛らないといけない。
ということで、石をどんどんと穴に落としていき、最後の高さの調整はセメントを盛って出すことにした。

この石は、大黒柱の基礎石である。
我が家においてもそうなるべく置いた。

基礎にのる猫はベル、
3月2日に交通事故にあって1歳にならず死んでしまいました。

2月
基礎石20個、土で埋めて完成する。
やりだしたら速く、3日で出来てしまった。低い石は地面すれすれになってしまい、これからセメントの基礎を打つことになる。

2月5日
本来なら一番寒い時期なのだが、日が射すとTシャツでもいい感じの日が続き、やってしまえと暖かい時間に、セメントをこねる。
基礎の高さをそろえるのと、水平を出す。

18個の石の上に5センチぐらいのセメントを盛り付ける。
置石だけで基礎が決まったのは2つしかなかった。
これのうえにまた基礎を流さないといけない・・・・・
めんどくさいがここをきちんとやらないと家は水平にならないのだ。

2005年9月と、2006年6月に薪として2件分の廃材が集まってきて、
どうにも燃やしてしまうのはもったいないと、この家造りがスタートした。
できるだけここにあるものだけで作っていこう。
そして家の大きさは、私が最初に建てようと思った大きさの10坪である。
これだけ廃材があると本当に何でも出来そうな気になる
これが家の庭に運ばれてきたのだからすごい世界であった。

特に、ヒノキの3寸5分で3m近い柱が200本近くあり、
1年半雨ざらしになっているのにもかかわらず
まったく狂いなく腐りもないのだ。
ヒノキのすばらしさを感じていた。

ありあわせのものでまわしを作りそこにセメントを流し高さをそろえていく。
ありあわせで出来ることの楽しさを知ると病みつきになる。
廃材で作るというのも、まさにその極致の作り方なので、今はやりの右脳を鍛える作り方であろう。

2月15日  ログキャビンの改築でたくさんの廃材が出たのをいただいてきた。
       まだ、たって10年くらいのログで、ペアガラスの戸、窓が来た。5m材の2x6材が100枚くらい来た。
この材は、雅が仕事をしている平山郁夫シルクロード美術館のレストランの改装でいただけることになったのである。

2月25日
土台回しを廃材の山から運び出す。 3,6m材を10本探すだけで一日かかり、厚みも太さも皆違いうまくあわせることが出来ない。
どうやってこの廃材で土台が出来るというのか。・・・・・・
考え悩んでやっとのこといい組み合わせが見えてきて、木の仕事が始まった。

奥からゆるい坂になっているのでどうしても手前は高くなってしまって、
基礎の石の上に薪に積んであった栗の木を置き基礎に使う。

4月11日

防腐剤を塗る。
昔と違って、防腐剤は臭いがなくとてもいい。

いよいよ土台完成である。

すべてが廃材だけの土台である。
美しいと一人満足した日であるとともに、ひかり子の誕生日でもあった。

4月5日
毎日少しづつ作り続け、完成が見えてきた4月である。
火打ちもして丈夫に出来上がってきた。

3月20日
いよいよ外回りと縦が出来たので金物でとめていく。

3月は、とにかく、3人が小中高校を卒業する時期で、
またたくま間に過ぎていった。

3月15日  一つ一つ現物あわせで繋いでいく。
まだまだ慣れていないので時間がかかる。

3月14日
すごく立派な出窓がきた。
これもログキャビンの改装で出たものである。

3月11日  いよいよ木を切ってつないでいく。

3月10日」
いい木がなく、廃材の中を探しやっとのことで土台全体がそろってきた。
まだ並べてある段階で、
使っている木がみな高さが違うのでそのへんをどのようにあわせていくかというのが問題であった。
廃材でやるということはそのようなところが実に難しいところである。

2月26日
もともと土台は腐らないクリの木を使っていたが、80年の年の時の間に下側は皆腐っていたり虫くいで使えない。
気がつけば長物でちゃんとした木は、屋根の小屋組みの赤松の梁材などがほとんどとなった。
屋根を支えていた木たちが今度は、土台となって家を支えることになった。
防腐剤を塗り、どのよう置いていくかを並べながら考える。

2007年1月30日
年が明け、仕事も一段落し体力も持ち直し、やる気もでてはじまった。
去年の6月に築80年の家の解体ですべての基礎石をいただいて来たので、それを使う。
50個ほどある石から丁度いいのを20個選び運ぶ。
この石が重い、皆一個80キロから100キロ以上あるであろう。
なんとか、建てる家のところまで持っていく。
運ぶだけでくたくたになってしまう。
そして12月からはじめようといろいろ頭で考えていたものの、
やはり廃材を使うということで、はじめてみないと見えてこないのでまずは、
建てる所の片付けを10月頃から始めた。

11月、大まかな測量をする。
そしていよいよ始めようかという気持ちになっていくのであった。

こんなにいい廃材はちょっとないというくらいいい材料である。
ながさ、3,6m
から5,4mまである2x6材であった。

何度も置いては、組み合わせを考えて、見えてくるまで1週間くらいかかり、その間に使う木に防腐剤を塗ったり、次に使う木なども同時に廃材の山から探す。

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つまり基礎とは「始まり」でその始まりをきちんとやらないとすべてがうまくいかないということなのである。

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