薪ストーブ 五右衛門風呂
木のある生活、木に囲まれた生活

薪の生活は煙突の煙が立ち昇り、その家が生き生きと見える。その木の燃える匂いもとても暖かい。夕方になるともくもくと五右衛門の煙突から煙が立ち昇り、風の中に消えてゆく。南アルプスに沈む夕日を見ながら薪をくべる。
 10年前はまだあちこちで立ち昇っていた煙も今はすっかり減ってきた。とにかく面倒でがさばって火力も木によってみんな違って大変なだけの薪の暮らしから、便利でらくで簡単な石油に変わってしまうのに時間はかからない。山の暮らしも世代交代と外に働きに行く暮らしのせいで一気に変わってしまった。
 私たちの暮らしの中で一番大切にしていることとして、みじかにあるもので生活をしてゆこうというのがある。その身近にあるものが木のある生活なのである。
木の家に住み、木を使って物を作り、それを売る。木に囲まれ木に癒され、木に元気をもらい、木にほめられて暮らしている。
木に生かされているのを実感しての暮らしである。
壁は、諏訪にあった廃屋が鉄平石の屋根で葺いてあったのを、いただきその石板を壁と空間を空けて立てただけで出来た。すごくいい蓄熱効果がある。デザインも気に入っている。
子供が小さかったので、柵を作らないととても危なく、リョウブの木で作った。毎冬使ってもう11年目だ。
今では信じられない事だが、4人で入れた時期もあるのだ。
この五右衛門風呂は四角く、底板も薄い沈む板で、底と壁の三分の一が熱くなってじわじわと煮えてくる。熱くなるとガンガンうめて・・・時々煮えたぎってしまう事もある。冬でもさめないし、温まるとしんから温まる。こんなお風呂に入って生活できるのも木のおかげです。
無限なる感謝
この五右衛門風呂を知ってしまうと他のお風呂に入っても違うものに感じてしまう、このお風呂は温泉に似ている気がする。
この五右衛門風呂、2年近く思うように燃えず家中煙だらけになってしまっていたが、煙突を2階まで伸ばしてようやくうまく燃えるようになった。でも今だに暖かい時期は、吸い上げが悪い・・・・・なんでだろう・・・・・・・・・・
煙突から上がる煙を見るとほっとするのは私だけか・・・・
冬になり、寒さが厳しいほど木の持っているパワーを感じさせてくれる。。木のエネルギーは今火となってすべてを暖めてくれる。すごいパワーだ。
無限のパワーだ。
このベルギーのエフェル社製ハーモニーというストーブは、本当は石炭ストーブで、薪も使える兼用なのだが、ガラスをガードするのがないことで売れずにストーブ屋にあり、煙突を買ってくれれば新築祝いにいただけるという事になって93年10月にやってきたものだ。
煙突も直で天井を抜き屋根を抜き、二重煙突にして完璧に取り付けた。この煙突だけで17万円かかった。このストーブは薪専用のハーモニーだったら40万円していた。初めの頃は、あまりにリッチな感じで浮いているように思えたが、今では我が家になくてはならない顔となっている。名前がHARMONY  なんていい名前なのだろう
アトリエのスト−ブは4年はブリキのストーブを使っていたが穴が開いて使えなくなり、鋳物の3万のストーブになった。寒いときは2台のストーブが家中を暖めてくれる。
木さんほんとにありがとう
そしてこれが五右衛門だ
300個のレンガで釜戸を作り、その上に220リットルのホーローのバスをのっけて、焚き口から入った火の熱が奥にいって、二手に分かれ、焚き口の上に回って来てそれから煙突に抜けていく。ほんとによく考えた構造だと感心する。
この五右衛門風呂も隣の長坂町の伊藤物産に行けば売っていて、その作り方も教えてくれた。井戸のポンプの弁とピストンも売っているのだ。今時のホームセンターとは違って古いものまでちゃんと置いていてくれるからこういう店はいつまでもあってほしい大切なお店だ。
11年使ってだいぶ年季が入ってきた。
薪割りへ
戻る
inserted by FC2 system